CDP-333ESD

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症状

トレイ出ず


ソニーは壊れやすいです。俗にソニータイマーと呼ばれる機構が作り込まれています :-b

本機はめずらしく消耗部分(ゴムベルト)以外は故障したことがありません。もう大分古い機種で、音的にはもっといいのが安く手にはいるのかもしれませんが、動作が俊敏で気に入っているので使い続けています。本機はリニアモータメカで当時最速を誇ったアクセス速度(今でも最速の部類だと思う)、ESシリーズらしいしっかりした作りで、定価89800円でした。トレイのオープンクローズのスピードも秀逸で手放せない逸品です。というかバックアップにあと2台所有しているので故障しても部品交換可能だったりします。

修理日 2003.7.10


  1. 症状
  2. 原因と修理
  3. 感想

症状

CDトレイ出ずです。この機種では典型的な症状です。過去にも二度ほど同じ症状で病院送りになってます。今回も同じなのでソニーにもっていきました。受付のおねーちゃんは愛想よくてよかったのですが、翌日

『部品がないので修理できません』

とのこと。なんでかなぁ。もうゴムベルト在庫ないのかなぁ。(実は在庫ありました、なんで修理できなかったんかなぁ)

しかし、ソニーは以前は近所にサービスセンターがあってとっても便利だったのですが、合理化か何か知りませんが、今は秋葉原まで行かなければなりません。不便だぞ。

サービス体制合理化するなら、まず壊れにくい設計・製造体制を整えろよ>ソニー

本当はソニーはすぐ壊れるので買いたくなかったんですが、CDプレーヤは後述するようにアクセス速度、トレイのオープンクローズ速度などがぬきんでて速かったのでソニーを買ってしまったのでした。ゴムベルトをのぞいては故障知らずなので当たりだったのかもしれません。


原因と修理

この機種はトレイの出し入れにゴムベルトを使っています。前回、前々回はゴムベルト交換で修理されました。今回もどうせ、そうでしょう。

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写真真ん中上に見えているプーリーとモータが(真ん中にもう一つプーリーが隠れている)犯人です。やっぱりゴムが伸びて(少し硬くなって)いました。手持ちのゴムベルトで近いものに交換するとなんとか動くようにはなりましたが、まだ動きが渋い。せっかく分解するので、プーリーの軸のグリスもつけなおすことにします。

真ん中のプーリーにはカバーがありますが、ねじ2本でとりはずし、モータもねじ1本でとりはずせます。

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やはり純正ゴムベルトでないとだめか?だめもとでソニーに発注します。

そしたら在庫あるとのこと。在庫なかったんちゃうんかい!

これです。他機種と兼用のようで、CDP-X777ESとかDAS-R1とかの型番も見受けられます。ベルトの供給はまだしばらく大丈夫そうだな。

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紫矢印のねじの部分をはずしてカバー、モータをとりはずし。
赤矢印のところをグリスアップ(Cリングが硬いので注意)。
青矢印はRF基板のチェック端子でどっちかがGNDでどっちかがRF信号端子。ここをオシロで観測するとアイパターンが見られました。
本写真は新品ベルトに交換後のものです。
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あー、直ったよかった。と思ったらCDを入れても回りませんでした(TOCを読み込まない)。どうもしばらく使ってなかった間に少しバイアスかなにかが変わったようです。しばらく電源投入のまま置いておくと、同じCDでも回ったりしました。ほんのわずかなずれってことですね?

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写ってませんが、写真右下隅に半固定抵抗が二個ならんでいます。そのうちのFEと表示のある方がどうやらレーザの反射光のスレッショルドかレーザ光の強度を決めるもののようです。ほんの少し右に回すと無事CDが回りました。複数のCDでいろいろ試して問題ないことを確認し(本当は温特をチェックしないといけませんが面倒なのでパス)完了。

半固定抵抗を回すまえにかならず元の位置に戻せるように印をつけときましょう。

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レギュレータのヒートシンクは銅か。すばらしい。奥側の方がちょっと熱めだったのでアルミ板を貼り付けた方がいいかもしれません。

しかし、銅で小さいのよりはアルミででかいヒートシンクの方がいいような気がします。

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お兄さん機にCDP-555ESDがあります。555だと電源にノイズフィルタがつくようです。シルク印刷だけあって、ジャンパが飛ばしてありました。コモンモードのコイルとコンデンサだけなんで、適当なの買ってきてつけちゃおうかなぁ。

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全景。メーカ製は整然としたレイアウトですね。電解コンデンサも一般品と違ってカラフルなオーディオ用?

ちなみにフロントディスプレィ部のアクリルカバーは両面テープで貼ってあるだけなので経年ではがれてきます。何回か両面テープを交換してます。

image メカデッキ全景。今回のゴムベルト交換はデッキ部分はとりはずさずに交換できましたが、スライド部分のグリスアップなどをついでに行うにははずす必要があります。ソニー製品ははずすべきねじには矢印マークをつけてあるのでわかりやすいです。
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DAコンバータはフィリップスのTDA1541というやつでした。デバイダのデカップリングコンデンサがたくさんついているのが目を引きます。

出力バッファはNE5532でした。安心安心。変なオペアンプだったら交換したろかと思ってました。

写真上のほうのヒートシンク付きの三端子レギュレータはかなり熱くなります。放熱器を強化したほうがいいかも。

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クランパの駆動モータとギア類。このグリスもきれいにやり直した方がいいんでしょうね。

ま、グリスもまだまだやわらかいようなのでとりあえずこのまま。

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CDP-333ESDはこのメカがあるから優秀なのです。リニアモータによる超高速アクセスです。ちなみにトレイのオープンクローズも超高速。音質よりもアクセススピード、トレイのオープンクローズスピードに惚れて買った私でした。未だにこの機種のスピードを(あきらかに)しのぐプレーヤを見ません。


感想

無事修理できてよかった。ただ部品を入手するにも秋葉原行かないといけないのが面倒です。グリスアップもしたし当分大丈夫でしょうね。